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つぶやき38

「柿の季節」

もう4回目になるだろうか、毎年柿の季節になると
義母が竹槍のように高枝切り鋏を小脇に抱え、バイクでやって来る。
そして、わたし&夫&義母は軍手を装着し、3人で黙々と庭の柿の実取りに精を出すのだ。
夫がハシゴで裏の物置きの屋根に登り、高枝切り鋏で高い所の柿のついた枝を切る。
義母はハシゴに足を掛けて下に降りてきた枝をわたしに渡す。
わたしは下で渡された枝から柿の実を切り出し、ゴミとして捨てるため枝は短くしてゴミ袋へ、
柿はへたの部分の枝をTの字に残して切り分け、柿用の袋へ。
4年も続けていると、もう作業は手慣れたもの。
去年は不作だったが、今年はすばらしい。豊作だ!ビニール袋3袋分もの収穫!

この柿は柏木(新宿)に住むおばあちゃんの所へ運ばれて、立派な干し柿になります。
おばあちゃんは義母の母で、今年94歳になるけど、全然そんな風には見えず、とても若い。
お肌なんかもピーンと張っていて、頭もものすごく良く、自分の中の老人感を変えてくれた人なのです。
数年前、家を建て替える時に昔からあった柿の木を切ることになってしまい、とても悲しんでいると聞き、
うちの大家さんに相談したら、「どうぞ!いくらでも取ってください。」と言っていただいたので、
毎年柿を収穫させていただいているというわけなのです。
初めて柿を届けた時、おばあちゃんは本当に喜んだといいます。
毎年柿を持って行く日に、新聞紙を広げ、包丁と紐を用意して待っていると聞きます。
おばあちゃんの作る干し柿はふっくらとして甘い。とっても特別なものなのです。
そしてできあがった干し柿は、お礼として大家さんに差し上げるのですが、
今度は大家さんがその干し柿を使って、パウンドケーキを焼いてプレゼントしてくれるのです。
干し柿の入ったケーキなんて、おもしろいでしょ?
干し柿が上手くできて、ケーキをまたいただいたら、「おいしいもの」にアップしたいと思っています。
上手く干し柿ができることを祈って・・・・・・!

今年は豊作!ビニール袋に3つも!

題名/柿とネコ

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2004/11/10掲載 (C)タケイ・E・サカエ2004