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つぶやき28

「客芸」

おいしいものが大好きだけど、実はそれだけじゃない。
わたしは店に行くのが好きなのだ。
お店でサービスされるのが好きなのだ。ほど良いかんじの。
味がおいしくなくっちゃいけないのは当然の事、
ほど良いカンジのサービスってのがなかなか難しいんだ、これが。
サービス過剰ではいけないし、だからといってへりくだり過ぎもダメ。
やけにフレンドリーなのも信用ならんし頑固ってのもいやだ。
自分の話ばかりしたり、ケチくさいのは問題外。
夫婦でやっている店の場合マダムのスタンスも重要だ。
見てないようで細かい所に注意を払っている。
決して深く立ち入って来る事なく、
こちらのペースでおいしいものを楽しませてくれる店。それが理想。
別に高級レストラン・・・ってわけじゃなく、いい店には必ずそれがある。
気配り・・・というか、もう、これは性格なんですね。
「この人を楽しませたい」という気持ち。それはマニュアルには載っていないのです。
そしてこちらも真剣に楽しむから、もうこれは客と店との戦いですね。真剣勝負!
「客だから」なんて横柄な態度は絶対とりません。ほど良いかんじの客を目指します。
そしていっぱい食べて、いっぱい飲む。いっぱい楽しみます。
わたしたち夫婦はそれを「客芸」と呼んでいます。
客芸を使い、こちらが良い客であろうとしていることを分かってくれる店とは
それこそ戦友のような友情が芽生えるのです。
かなりほど良く。

そんなお店が何軒かあれば、人生はかなり楽しいもんです。

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2004/05/05掲載 (C)タケイ・E・サカエ2003