つぶやき23
「長瀞旅行」
昨年末から帰国しているベルギー在住の友人Sさんと長瀞へ1泊旅行に出かけた。
長瀞は荒川の川下りが有名なんだけど、シーズンオフで
今の時期はお休みだということに気付いたのは宿を予約してからだった。
SLが走っているみたいだから乗ろうとしたら、それも休み。
火祭りは3月・・・・と、ことごとく全滅だった。
「でも2人で行くから楽しいに決まってるよ。」という言葉にお互い妙に納得。
弁当をつつきながらレッドアロー号に揺られ、秩父鉄道に乗り換え到着。
宿に着いたら、なんと客はわたしたちだけ。貸し切りだ!
部屋からの眺め
館内を散策しながら庭に出るとすぐ川に出た。目の前に屋形舟がとまっている。
「乗るか〜い?」と船頭さんに言われ、部屋の鍵を握りしめたまま船に乗り込む。
客はわたしたちと親を連れて遊びに来たと思われる熟年夫婦の合計6人。
テーブルの下がこたつになっていて、並んで座るとなんだか疑似家族のようになってしまった。
「船に乗れた!」と喜んだものの、結局宿の窓から見えるせいぜい50mぐらいしか動かなかったので
なんだか肩透かしを食らった気分だった。これは東大寺に行った時に乗った人力車の物足りなさに酷似。
船を降りて果てしなく散歩する。
ジャンボマックス発見ー!
宿に戻り温泉に入る。露天は檜風呂。ゆったりと湯に浸かる。キーモーチ−イーイー!
部屋に戻って食事。いわゆる旅風な夕食。ひとつだけ違うのは、その日は「節分」だったので、
小さな枡に入った豆とうるめいわしと太巻きをいただけたこと。
年の数だけ食べようとしたものの、腹一杯で断念。窓から真っ暗な川に向けて豆を投げた。
「鬼は〜外〜!福は〜内〜!」
食事の後は、また温泉。貸し切りだから男湯に入ってもいいと聞いていたので男湯へ。
なんとなくそわそわ。露天は岩風呂。月を見ながらの〜んびり。
風呂からあがって、マッサージチェアーでたっぷり3ラウンド。
朝起きて食事後、また温泉。朝風呂は気持ちいいもんだ。
宿を出て、「ミュージアム長瀞一番星」へ向かう。
シーズンオフなのでどうしようかとネットで検索して見つけたこの美術館は中川一政氏の絵を中心に展示してあるらしい。
真鶴の中川一政美術館ですっかりフアンになり、実は何度かお会いしていた大家さんのお友達が中川氏の御親族と知り、
(そういえば、名字が中川さんだもの・・・)なんだか勝手に身近に感じていたので、行ってみたかったのだ。
長野県から移築されたというこの建物はとてもゆったりした空間で、まるで作家のアトリエにいるような気分になる。
ここでもやはり貸し切り状態になり、こちらで働くNさんという方が親切にいろいろと説明してくださった。
しかも、お昼ご飯まで御馳走になり、次に行こうと思っていた山の途中まで車で送ってもらっちゃいました。
わ〜、申し訳ない!・・・・でも、ラッキー!
わたしとSさんは今までいろんな所へ一緒に旅をしてるけど、2人でいるといつもおもしろいハプニングが起こる。
思い出すだけで笑いが込み上げてくるいくつものハプニング・・・。それだけで酒が飲めちゃいます。
Nさんに宝登山の途中まで送っていただき、今が見頃という「ロウバイ」を見にいく。
ロープウエーが1時間待ちと聞き、登山することに。汗だくになりながらなんとか到着!
「ロウバイ」は思ったほど感激もせず、とっとと降りることに。またもやロープウエーは30分待ちなので歩いて下山。
おしゃべりしながら下りは快適〜。
これがロウバイです。
東京に帰ってその足でアトリエへ。わ〜現実が押し寄せて来た・・・・。
2004/02/12掲載 (C)タケイ・E・サカエ2003